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バンドネオンの嘆き


もう ずいぶん昔の話になりますが、私にとって初めての タンゴショーの演奏曲目の中に この曲がありました。
ダンサーの方に「ケハバンは 必ずと言ってよいほど 誰かが踊る曲だから しっかり覚えてね!」と言われ、ケハバン、ケハバンと 呪文のように唱えた記憶があります。正しくは「ケハス デ バンドネオン」というタイトル。邦題は「バンドネオンの嘆き」です。

バンドネオンは アコーディオンに似た 蛇腹を持つ楽器で、鍵盤は無く ボタンを押して演奏します。アルゼンチンタンゴに使われることが多いのですが、ごく初期のタンゴには使われておらず、なぜ ドイツで生まれた楽器が アルゼンチンでこれ程活躍することになったかは 諸説あるようです。

この曲は 素晴らしいバンドネオンの変奏が聴きどころで、演奏する側から言えば 難しくて大変な思いをするわけで(バンドネオンは ただでさえ とても演奏するのが困難な楽器です)それで このタイトルになったのかと思っていたのですが、1918年の初演には バンドネオン変奏は付いて無かったんです。
タイトルが 後から現実になるって 面白いですね。

この曲は ダンサーにも人気で、ショーなどでは 華やかな振り付けで踊られることも多い 魅力的な曲です。





[猫]KOKO♪


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