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楽屋の雰囲気


演奏や踊りで、いろんなステージに立たせていただきますが、年に何回かは 大ホールでのパフォーマンスがあります。
小さな場所でのお仕事の場合、着替える場所も無いこともありますが、大ホールだと 楽屋を使わせていただけるので、助かります。

昔は クラシックの演奏が中心でしたから、楽屋に集まるのは 皆 クラシック奏者です。鏡の前に置かれるのは 楽器ケース。化粧などは練習時間の無駄、と言われ、せいぜい口紅程度。なぜかドレスは派手なのに 髪の毛1本縛り、という女性奏者が「優れた演奏家」と思われた時代に育った者としては、たとえステージでも 化粧することに躊躇があった時期もありました。
楽屋には、それぞれの楽器のウォーキングアップや、指練習や、発声など、この時点では 騒音 でしかない音が充満し、みんな神経をとがらせて ピリピリした空気がたちこめている…

10年程前から タンゴのステージが多くなり、踊りの時はもちろん、演奏のお仕事でも ダンサー達と一緒に楽屋を使わせていただくことになりました。
鏡の前に置かれるのは、化粧ポーチから溢れる化粧品、つけまつ毛、様々なアクセサリー、ウィッグや 演出に使う小物、などなど。
衣装も きらびやかで、床にはスパンコールやラインストーンが散らばり、身体に付ける金粉が舞い、何よりも 笑い声とお喋りに満ちていて、鏡に向かって目を幾重にも彩りつつも、あらゆる話題が飛び交う 華やかな空気…

同じ楽屋でも 演目によって、出演者によって、毎日 いろんな空気に変わるのでしょうね!
アーティストの集う ホールや楽屋には、独特のオーラが満ちている と言われます。ステージに立つ人は、ある意味 凄まじい 気 を発して 演じているわけですから、異様な空気感になるのも 当然かもしれません。

那須で 何回かお世話になった 400席ほどのホールの楽屋は、畳敷きでした。
出演前に ストレッチとかも し易くて、なかなか良い感じでした。




[猫]KOKO♪


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