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刺繍画


紫陽花の季節も そろそろ終わり という時期に、かなり以前に作った 紫陽花の刺繍画を気に入ってくださった方から ご注文をいただきました。

この作品をお渡しするのではなく 新しく製作するので、もっと いろいろ工夫を重ねて 新しくデザインも やり直すのですが、作品って どのような物でも 2作目以降が難しいんですよね。
あれも これも と、新しいアイデアを取り入れたくなり、ゴチャゴチャになったところから 削って 削って 結局は 最初の作品が良かった、ということになったりします。

こうして 刺繍の図案を考えていても、やることは 音楽や 花や、他のジャンルの作品を作る時と 全く同じなのだな、と 実感します。
もともと、バイオリンしか弾けない人間にはなりたくない という思いから、猫並みの好奇心も手伝って いろんなことに手を出し 足を出し… なのですが、何をやっていても バイオリンで曲を仕上げている時のやり方に 当てはめている気がします。

結局は、どんなジャンルの作品でも 私のやり方で 作っていってるみたいですね。
長年、曲を仕上げることが 身体に染みついているからか、刺繍をしていても 全体を仕上げる手順が 演奏と同じ工程を辿っている気がして、我ながら 可笑しくなります。
具体的には、大雑把に全体像を描いてから 細部にこだわるタイプかな?
コツコツと 少しずつ作っていったものを 最終的にまとめるタイプでは無いかも。

いろんなジャンルの作品作りをしていますが、自分にとっては 全部が 音楽に帰っていく、そんな気がします。
刺繍や ハンドメイドの作品から 音楽が聞こえてくる… などという カッコいい話ではなく、単に 不器用なだけなんだと思います。
バイオリンしか弾けない人間にはなりたくない と言いつつ、結局は それに準ずることしか出来ない人間である、と 再認識しております。








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