ブログ

音楽と数字


最近、音楽に関するごく簡単な知識が話題になることが多い。楽器を演奏する人も聴くだけの人も、ちょっとした豆知識で音楽を更に楽しめるので、是非関心を持っていただけたらと思う。

まずは数字の話から。
音楽にはいろんな形で数字が出てくる。拍子を数える、音と音の関係性を数字で表す、演奏する時には指使いに番号をふる、などなど。
しかし、ピアノなどのレッスンの時、この数字が混乱することがある。先生が「そこ1、2でしょ」とか言った場合、それは拍子なのか?指使いなのか?
はたまた和声の話の中で「1度、5度」とか言ったら音と音との関係(距離)を言うのか?その調の和音の順番を示しているのか?

私が生徒にレッスンする場合、拍子を「1、2、3」とか言うので、混乱しないように指使いは「1番の指、2番の指」のように「番」を付けて言うようにしているが、あまり他では聞きませんね。
そして指使い(指番号)は楽器によって違う。たまにバイオリンとピアノを同時に習う生徒もいるが、とても混乱すると思う。
そして楽譜には指使いを書き込むのが通例となっているが、それと紛らわしいのがこの写真の数字。6、7とあるので指使いではないことはわかるが、これは通奏低音を表している。
和声だの通奏低音だのについてはまた別の日に話題にするとして、古い時代の楽譜の書き方として低音部だけを音符で記載し高音部は数字で表す、ということが行われていた。

音楽上、日常的に何気なく使っている数字は、このように紛らわしく混乱しやすいモノなのだ。
まあ、その時々のシチュエーションで何を言いたいのかわかる、としてももう少し整理出来ないものか、と常日頃思っている。

音楽には拍子というものがある。
楽譜を読めない人でも、手拍子を打ったり拍子に合わせて歩いて行進したり、拍子は結構身近なものだと思う。この拍子の数え方に「1と、2と、」というのがある。
この「と」は世界共通みたいで英語では「and」スペイン語では「y」多分他の言語でも同じと思う。1と2、これはわかりやすいですね!



iPhoneから送信


過去の記事

全て見る