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ボエド


ボエド は ブエノスアイレスの下町の地名で、作曲者でバイオリン奏者の フリオ デ カロ の 出身地です。この曲にも 一応 歌詞が付いていますが、ほぼ 歌われない理由は、歌詞が あまりにも 俗語であるから、だそうです。
ブエノスアイレスには ルンファルド という俗語があり、古いタンゴの歌詞には よく使われています。普通のスペイン語の辞書には出ていなくて、スラングのようなものです。一言で言えば、あまり 口に出してはいけない言葉ですね。

その中に、言葉の語順を入れ替えたものがあります。
タンゴ→ゴタン
この 言い方は、思わぬところで広まりました。日本の 芸能界です。
タクシー→シータク
六本木→ギロッポン
飯→シーメー
これらは、ギャグだけでなく 本当に今も使われているんですよ。
もとは、アルゼンチンタンゴが日本に広まると同時に 楽団仲間が使うようになり、芸能界全体に広まったのだそうです。

さて、タイトルの曲は、明るく美しいタンゴの名曲です。イントロが特徴的で、軽快な楽しい部分と 甘く切ないバイオリンのソロとが織りなす 作曲者の故郷への賛歌。1929年に発表されました。
フリオ デ カロは 後に 「デカリシモ(デ カロ的な)」という言葉で表現される 一つの音楽のスタイルを確立し、ピアソラは 「デカリシモ」という曲を作曲して 彼を讃えています。



[猫]KOKO♪


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