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プロの意識



昔から、プロとアマの違いについては いろいろ言われています。ジャンルにもよりますが はっきりとした線引きが難しいことが多い気がします。
弦楽器演奏については、私の先輩が こう分析しました。
「自分が楽しんで 聴衆が苦しむのがアマ、自分が苦しんで 聴衆が楽しむのがプロ」
これは 結構 納得出来ますね。

プロが 自分の仕事に 誇りと責任を持つのは当然ですが、時に お客様の要望よりも 自分のこだわりを重視してしまうことって 案外多いと思うのです。
以前、部屋のリフォームをした時のこと、ウチは猫が多いので 壁は 猫が爪とぎしないようなもの、とお願いしたのですが、結局は インテリアデザイナーさんの選んだ 普通の(素敵な)壁紙を貼られ、見事に1週間でボロボロになりました。猫を飼ったことが無い人には、猫の爪とぎの威力が想像つかないのですね。お客様の要望について 知らない分野だったら ちょっとでも調べてみるとか、それもプロの仕事の内だと 私は考えるのですが、そう考えない人も多い ということですね。

以前、ブログに書きましたが、音楽家でも 聴衆(受取手)の期待するものには目も向けず、自分の技術やパフォーマンスのことのみ考えて 演奏する… 多分、その芸が 神業に近ければ どんな聴衆をも感動させるだけの 説得力があるのかもしれず、それを 真のプロ と言うのでしょうが、そんな天才は 1世紀に1人 出るか出ないか です。そのレベルと自分を比較するなど 以ての外。そこで 自分のプロとしての意識が問われるのだと思います。

どんな職業においても、お客様の要望と プロとしての自分のこだわり との間で 何かしらの葛藤はあるはずで、そのへんのバランスの取り方というのは 人それぞれです。
何をもって プロと言うか…
自分の技術さえ 磨いておけば、という考え方も もちろん 間違いではありませんが、誰にも認められず 自己満足に終わったというのでは、せっかくのプロの腕が 泣きます。

写真は、亡き母の作品です。
母は、手芸は大好きでしたが 全くのアマチュアで、美しい作品を 幾つも残してくれました。
作る人も 受け取る人も 楽しめる、そんな作品を作れる人を プロと呼びたいな、と 母の作品を見ていて 思いました。







[猫]KOKO♪


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